最近、日が暮れるのがとても遅くなり、夏の訪れを感じています。
私は一日の終わり、帰宅するときに必ず一度、空を見上げます。雲の流れがはやい日、星がきれいな日、遠くがまだ明るい日、はたまた真っ暗な日。 毎日空の様子は違っています。そんなとき、ふと、離れた土地で暮らす知人たちを思い出します。みんなは今、どうしているのだろう。そんなことを考えます。 距離があり、普段はめったに会えないため、その人たちのことを思い出して、少しだけさびしい気持ちになりますが、その反面、空が世界をつないでいることを実感します。 私たちはどうしても物理的な距離で親しみを感じることが多いですが、心理的な距離はそうとは限らないものだと思います。今夏、彼らの会えることを楽しみに、今日も空を見上げながら家路につきます。
(A.T.)