自宅の庭に目をやると、私と同い年のキングサリが小さな花の蕾をつけていました。近年は忙しく春の花見などはしていませんでしたが、この季節のキングサリは、心地よい風で揺れる花がとても素敵で、ついつい毎年見入ってしまいます。毎年綺麗なキングサリが見られるのは、忙しい中でも庭の手入れを欠かさない父がいるからだと,しみじみ感じます。枝の剪定は勿論、木の保護まで、人が手を加えられる範囲での世話を、地道ではあるが続けていく。簡単なことではないと思います。
母も父も「花を見るとゆとりが生まれる。」と言います。コツコツ、地道でも自分なりの日々を、自分なりに踏みしめ歩いてゆくことで、ゆとりというものが生まれてゆくのだろうな、と思うこの頃です。
(S.A)