旅先で食べておいしかったものが、家に持ち帰ってみるとそれほどおいしくない。それ自体の味が落ちたのかというと、決してそうではないはずなのに。これは、旅行好きの間ではよくある話だそうです。似たようなことが人との関係でもあるのではないでしょうか?あんなに仲が良かったのに、会うことも連絡をとることもなくなってしまった。仲が悪くなったわけではないけれど、そのまま疎遠になってしまうなんてことも。なんだかさみしい気持ちになることが私にはあります。
旅の記憶やおいしさの感動がそうであるように、その時その人と過ごした思い出は「今」にたどり着くために必要なもので、言葉では言い尽くせない程すてきなまま今の自分と共にあります。(H.N)